金色の髪に耳にはピアス。大声を発して授業を妨害―――中学3年の担任だった
青年教育者は、”札付きのワル”と評判の生徒に手を焼いていた。

真剣に悩む中、ふと気づいた。何度、注意されても学校には来る。その彼の
思いを考えてもみなかった。”彼のことを誰よりも信じよう!”。決意したのは
褒めることだった。

あいさつした、ノートをとった―――当たり前の行為を最大に褒めた。無表情だった
彼から照れ笑いが返ってきた。そうした毎日の”成長の証し”は、逆に新鮮な気持ちに
してくれた。その後、彼は学級委員となり、クラスを見事にまとめた。卒業記念の
文集に彼は綴った。「おれの一生の担任やからな!」

相手を敬遠する気持ちは自身の目を曇らせる。長所も短所に見える。心から褒めようと
決意した目には、友の”1ミリの成長”が見える。発見の喜びは自分の励みにもなる。

人はそれぞれ個性があって多彩です。友の可能性を信じ、称え合い、全員がそれそれの
舞台で活躍できるよう、今日も仕事がんばります。

では、また。啓。